PEKOのひとり飲み

身辺雑記。心に移りゆくよしなしごとを飲みながら書いています。

日本フリージャズ史

本書は、第二次大戦後、日本を席巻したジャズ(中でも、特にフリージャズ)の歴史を、当時の生演奏の現場からのレポート風に伝えています。約400ページにわたる読み応えのある本です。

1960年代から約40年間にわたり、筆者である副島輝人氏が直接見聞されたパフォーマンスや、アーティストの言動に関する記述、当時の資料の紹介などが主な内容ですが、ジャズの初心者🔰である私にも興味深いものです。

日本フリージャズ史

日本におけるフリージャズは、単に音楽の一ジャンルとしてではなく、他のジャンルの芸術と同様、日米安全保障条約反対闘争に揺れた時代の社会現象として受け止められてきたといえます。

銀座のモダンジャズが新宿に移った後に、新宿ピットイン、ニュージャズホール等で催されたライブステージに関する記述からは、演奏に向かうミュージシャンたちの反骨精神や、時代の「前衛」としての気概という、この時代の息吹のようなものが伝わってきます。

当時の社会状況をまだ十分に理解できなかった私には、テレビに映る山下洋輔さんやタモリさんを通して「お笑い」の一ジャンルとして見ていたパフォーマンスが、実は「フリージャズ」だったということを大人になって知った時、ちょっとした感慨を覚えました。

中学校の発表会で、同じクラスだった男の子達が、タモリさんの「そば屋」の真似をしていたのを思い出します。それくらい世の中に浸透していたとも言えるのでしょうか。

山下洋輔トリオや、現在、時々聴く機会のある梅津和時さんの1980年頃のエピソードなど興味深く読みました。

実は、この本は図書館から借りてきて延滞しています。申し訳ありません。m(_ _)m

明日の朝、ブックポストに必ず返しますからーー。

(本書の著者 、副島輝人氏は7月12日にご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。合掌。後日記。)